学校と、ホームスクールと

初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つといいな。

9月20日 帰国。期待と不安。

ご無沙汰しております。
先月末、無事に日本へ帰国しました。帰国してちょうど一カ月。バタバタと慌ただしく毎日が過ぎて行き、ようやくブログを書ける程度に落ち着きを取り戻して来たので、この辺で軽く経過を書きたいと思います。

帰国直後はスーパーに並ぶ商品のプラスチックの量と添加物の多さに逆カルチャーショックを受けた。この国での生活がまた始まる。それは、フランスへ行った時に感じたものと少し似ていた。期待と不安。

期待と言ってもそれは、自分の家に住めることや、畑や田んぼを再開できることの喜び。家族や親しい友人たちとの再会。どちらかと言えば、社会に対する不安の方が大きかったかもしれない。日本の社会の中での暮らしがまた始まる。それはある意味大きなプレッシャーとなって私に伸し掛かっていた。学校・ママ友・近所づきあい。大丈夫かな?上手くやっていけるかな?帰国前、そんな不安がグルグルと渦巻いていた。

 

自宅に帰って1週間もしないうち、マリ君が3週間の出張へ行ってしまったので、私と子どもたちは慣れない生活の中、何とか3人でリズムを取り戻していった。そして今週の月曜から子どもたちは学校へ復学した。

日本の学校へ復学することは帰国前から家族で話し合って決めていた。1カ月通ってみて、行くか行かないか判断しよう。そう言う約束で。子ども達もまた、期待と不安でいっぱいだった。友達との再会への喜びや給食をまた食べたいと言う気持ち。と同時に、漢字大丈夫かな?授業分かるかな?と言った勉強面への不安。

私は私で、日本の学校と言う日本社会の縮図の中で、我が子たちは上手くやっていけるのか?そしてまた、それが果たして子ども達にとっていい影響を与えるものなのか?そんな自問自答を続けながらも、最終的に判断するのも努力するのも子ども達だと自分に言い聞かせた。



月曜日から通い始めて5日目。思ったよりも楽しんでいる様子だった。フランスでは学校が週4日だったので、日本でも週に1日はお休みしてもいいかなと思っていた。昨日はさすがに疲れた様子だったし、眼科へ行く予定もあったので「木曜は学校お休みしよう」と提案したが、キキもメイも「図工の授業には出たいから5・6時間目は行く!」と言って、午後から出席した。

つまらない授業もあるけど、楽しい授業もある。楽しい授業を受ける喜びが、つまらない授業を受ける苦痛を上回れば、苦難だって乗り越えられるものだ。人生てそんなもんだよね。それが分かって、上手く自分で切り替えられるようになれば、生きるのがもっと楽になるかもしれない。

 

そんな事を思いつつ、1週間無事に過ごせたことに安堵。5年生のキキのクラスは、去年まで40人いたので2クラスあったが、今年は35人しかいないらしく、1クラスになっていた。35人は多いと思うけど、今まで同じクラスになった事がない子達と一緒になれたことは、キキにとっては嬉しい事の様だ。

メイのクラスはギリギリ40人を超えていて、2クラスある。去年までは仲のいい友達と違うクラスだったけど、今年は同じクラスになっていて、メイは嬉しそうだった。

 

宿題が難しすぎてぐちゃぐちゃに丸めてしまったプリント。みんなと同じようにやりたいのに出来ない。そんな葛藤がキキに見えた。「宿題は、キキがやりたいなら教えてあげるから一緒にやろう。でも、キキがやりたくないなら、やらなくていいと思う。先生に何か言われたらママが説明する。」そう伝えたら、「今日はやらない」と答えた。

キキの学年の算数は今、「約分・通分」を勉強している。今まで教えてもらったこともない勉強が突然「宿題」として出される至難。それでも、月・火・水と、帰宅後すぐに「ママ教えて」と宿題を広げ、1時間を優に費やした。それでも、全部の宿題は終わらない。宿題は18時までと決めて、それ以降終わらなかったのは、やらなくていいよと言った。頑張りすぎてキキが壊れてしまうと思った。

 

まだ帰国して1カ月。復学して5日。焦らず、のんびり、自分たちのペースを守って続ける事が重要なように思える。頑張りすぎてしまうキキの代わりにブレーキをかけて、「今日は疲れた」と教えてくれるメイの言葉に耳を傾けて。

 

それぞれが、思うところがありながらも、毎日前に進んでいく。フランスで1年学校へ通った経験は、キキとメイにとって大きな自信となり、挑戦する活力にもなっている様に思う。

子ども達は素直なので、きっと「1カ月は続ける約束」を従順に守ると思う。1カ月は苦しくても頑張る。子ども達が挑戦したいと思う限り、その苦しさが出来る限り苦しくならない様に、私はサポートしてあげたいと思う。

 

果たしてこれからどうなるのでしょうか?相変わらずの期待と不安を胸に、今は出来る事を1つずつやっていこうと思う。