学校と、ホームスクールと

初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つといいな。

チャンスを掴む法則

フランスへプチ移住して、もうすぐ4カ月。こっちに来てからの仕事は、現地で探せばいいや~と思っていたので、出国前は何の準備もしていなかった。

 

引越しも終え、子ども達が学校へ通い始めたら、何だか突然ヒマになった。よし、そろそろ職探しをしようと思い、パソコンを開く。就職活動(アルバイトでもそう呼ぶのかな?)なんて久しぶり過ぎて、あたふた、あたふた。履歴書や職務経歴書を作ったり、写真を用意したり。リモートワークが普及した今や、海外に居たって在宅勤務できるし、選ばなければ仕事なんてすぐに見つかるでしょ~、と高を括っていた私。

でもさ、世の中、そんな甘くないよね。10年以上もブランクがあって、海外居住で研修さえも受けに行けない私を雇ってくれる会社なんて、そうそう無いことを思い知ることになった。新卒の子たちだって就職難だと言われている世の中ですから。

 

はぁ~。読みが甘かった。せめて、日本にいる間に準備しとけば良かった。

私、基本とても楽天的で、根拠のない「何とかなるでしょ」精神で生きてます。マリ君にも、時々その根拠なき楽天的思考に呆れられることも…。でもね、行き当たりばったりの選択で今まで生きてきて、今の人生に感謝しかないので、私のこの楽天的思考が完全に駄目だとは思わないのです。ただね、家族を始め周りを巻き込んでしまう場合は、ちょっと問題だよね。とは自覚してマス。

ジャガイモ堀を手伝ったら、いっぱいお裾分けしてもらった!


そんな訳で、ガックリ肩を落としつつも、失敗は人生につき物で、人は失敗から多くを学ぶと思っているので、私はそこまで落ち込まないよ!やって駄目だったんだから、次に向くしかないよね~。

取り合えず、フランスで無職でも細々と暮らせるくらいの蓄えを用意して来たので、どうしても働かなくちゃいけない訳でもない。ただ、家計の足しに、自分のお小遣い程度になるくらいの収入が欲しいのも事実。

 

さてさて、どうしたもんかな?

私が持っている使えそうな知識と言えば、語学力くらいしかない。日本語を教えるか、英語を教えるか。とは言っても、資格や経験がある訳でもなし。そもそもこんなフランスのド田舎に、英語を、ましてや日本語を習いたい人なんて居るんだろうか…?

取り合えずボランティアとして始めてもいいかな~?と思ったり。

そうこうしているうちに、キキの友達のママに、「姪っ子が日本のマンガが好きで、日本語を習いたいと言っているけど、教えてもらえる?」と。思ってもいないチャンス!もちろん快く引き受けることにした。

レッスンはまだ1回しかやってないんだけど、もし真面目に週1でやるなら、教材や授業の準備をする時間が必要だし月謝をもらってもいいかなと思うんだけど、時々遊び程度でって感じなら、いつでも無償でやるよー!と伝えた。

 

もらったジャガイモで、南仏郷土料理「ラクレット」!

先週とても天気が良かった日、ランチを公園で食べる約束をして、何家族かで一緒にお昼を食べていた時のこと。小さな村なので、みんな何かしら自営業をしている人が多かったりする。村にはスーパーがないので、小さな商店が2つ。そのうちの1つを経営する夫婦に突然、「実は私たち、もう一つ小さなお店を買ったんだけど、誰も使っていないから良かったらテイクアウトのお店でもやらない?」と聞かれた。

元々、マルシェで巻き寿司でも作って売ろうかなー?とも思っていたので、この話にはビックリ!しかも電気代だけ払ってくれれば、店舗の賃貸料はいらないからと。こんな事ってある!!??

もう本当に、有難いの一言。

私にとっては、お金を稼ぎたいと言う思いよりも、地域に貢献したい気持ちとか、自分にとって良い経験なる、そんな気持ちの方が断然に大きい。新しいことにチャレンジするのは、勇気もいるし、労力もいる。でも、挑戦してみること自体に意義があると思っているので、やってみたい、そう思った。

 

そんな訳で、やっぱり今回も楽天的思考の私だからこそ、今回のチャンスを掴めたんじゃないか、そんな風にも思う訳です。だって、もしもう仕事をしていたら、そんな話も巡って来なかったんじゃないかな?と思ったり。こんな事を言ったら、理性的なマリ君には「結果論だ!」と言われそうだけどね。

何にしても、チャンスを摑むためにはやっぱり、時間的な余裕と経済的な余裕が必要なんじゃないかと思うの。どんなにいいチャンスが巡って来ても、忙しすぎてそのチャンスを逃してしまう事もあるし、チャンスが来たことに気付かない事さえあるかもしれない。

だから、時間的・経済的余裕は、心の余裕にも繋がり、新しいことへの挑戦やチャンスを掴む機会にぐんと近づくんじゃないかと、そう思った出来事でした。

 

※だからと言って、根拠なき楽天的思考が良いのかどうかは、正直、何とも言えない…。でも、我が家の場合は、私は楽天的でマリ君は計画的。私は感情的でマリ君は理性的。ある意味、偶然で絶妙なバランスが取れているからこそ、上手くいくのかもしれないとも思うのです。