さて、北海道の中でも最も行ってみたかった場所の一つ、知床へ。知床は海あり山あり野生動物ありで、見どころはまさに大自然。その自然は世界遺産にも登録されている。
冬なら流氷に乗ったアザラシに会うのも夢じゃないのかも!!??
私たちがまず向かったのは、「知床自然センター」と呼ばれる場所。まず、知床に到着したらここへ寄るのがオススメ。ここは、大自然の中を歩く時に気を付けることや野生動物と出会った時の約束ごとなどが分かりやすく掲示されている。また、トレッキングコースも多数あるので、どれくらいの時間でどこを歩けるのか、必要な装備などもチェックできる。
入ってすぐ目についたのが、小さな映画館。ここでは「THE LIMIT」と「知床の冒険」というドキュメンタリー映画が観られる。どちらも20分ほどの短い映画なので、子ども連れでも観ることができたよ。
「THE LIMIT」は、訳してみると「限界」であり、つまり、熊と人間との間のギリギリの境界線、という意味だろう。なぜなら今、知床では、観光客と熊の距離が近くなりすぎていて、このままでは事故が起きてしまう様な深刻な問題を抱えている。それは、熊を見たいがために車を細い道の路肩に停めてしまうことから始まり、中には車を降りて至近距離で写真を撮ろうとする観光客さえいる。
私も熊の生息地域に住んでいるけど、そんな人たちを今まで見たことがない。熊はもちろん凶暴な生き物ではないのだけれど、自分の身の危険を感じれば躊躇なく襲ってくるだろうし、熊に近づくのは正常な判断が出来ていな人がすることだと思う。観光で野生動物を見に来た人たちなんかは特に、動物園でも来たかのように気軽に思っているのかもしれない。ましてやエサをあげたりする人がいたりすると、熊はお腹が空いたら人を襲えばいいと学習してしまうかもしれない。
例えその時は人間が襲われなかったとしても、熊が人間を恐れなくなる事が危険なんだと思う。人間が必要以上に熊に近づけば、熊も今まで以上に人間に接近してくる。そうすれば、今までは起きなかったような事故が起こるだろう。そして、自己防衛本能が働いて人を殺してしまった熊は、当然、殺されることになる。熊を守るためにも、相手が野生動物である限り、ギリギリの境界線はやっぱり守るべきだと思う。
そして、そこからまず向かったのが「カムイワッカ湯の滝」。ここはその名の通り、お湯の滝。お湯と言ってもその温度は30度前後なので、入ってみるとぬるい!そして強酸性なので皮膚が薄いところなんかはピリピリする。ところどころプールの様に水が溜まっている場所があるので、子どもたちは水着に着替えて温泉の様に入ってたよ。夏だったら大人でも入れたと思うんだけど、この日は寒かったので私とマリ君は入らず。
それから、知床でめっちゃしたかった事の一つが、「クジラに出会うこと!」でした。同じく北海道を旅した友達家族が、クジラに会えてその写真を見せてくれたので、私たちも絶対に見たい!!と言う思いが強くなっていた。
その友達家族がクジラに出会えたと言う、「ゴジラ岩観光」の船を予約して、いよいよ乗り込む!船酔いする私とメイは、念のため船上で売られている酔い止めを飲んだんだけど、メイは30分くらいですでにダウンしてた。
2時間のクルーズでクジラを探すも、今回は残念ながらクジラには出会えず…(;_;)/~~~めっちゃがっかりー!!野生のクジラ、見てみたかったなー!でも、イシイルカの群れに出会うことが出来て、キキはすごく喜んでたー♬その頃、残念なことにメイはゲロゲロでイルカを見逃してたってことがのちに判明したんだけど(;´∀`)
そして最後は「知床五湖」へ。ここは、ルートがいくつかあり、高架木道を歩くパターンと地上遊歩道を歩くパターンがある。地上遊歩道を歩くと全部の湖に行けるんだけど、そこはヒグマの生息地である訳で、言ってみれば熊さんのお家へ勝手にお邪魔することにもなるので、ここを歩くためには10分程度の講習を受ける必要がある。
私たちは、簡単に歩ける高架木道を歩くことにした。高架木道を歩くルートは1パターンのみで、一湖へ行って帰ってくる約40分のコース。
木道は熊から襲われないように地上から離れていて、周りにも柵があるため、小さいお子さん連れでも気軽に歩けるコースになってたよ。本当は森の中に入ってヒグマの生息地を歩いてみたかったな~。
それでも、大自然の中をのんびり歩き、イルカやエゾジカなどの動物にも出会えて、最高な場所でしたー♡