学校と、ホームスクールと

初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つといいな。

週3日で学校に通う。そして先生からの驚くべき発言…。

入学式から半月くらい経つと、月・水・金で登校するリズムができた。でも、学校や特に担任の先生に迷惑が掛かってしまってるんじゃないかと思い、先生に時間を作ってもらい話し合うことになった。その時に保健室の先生も同席してもらう事になった。

キキとメイを友達に預け、私はマリ君と学校へ向かった。まずは私たち親とキキの思いを伝えた。どうしてキキは学校に毎日通えないのか。

-キキが学校に行きたがらない
-はっきりした原因はないけど、学校がキキには合わないことだと私達は理解している
-学校は教育法の一つあって全ての子どもに合うものではないと思っている
-以上を踏まえて、本人の意思を尊重し無理やり登校させることはしたくない
-ただ、週3日の登校で他の子や担任の先生に迷惑をかけていないか?

以上のことを話し終え、それに続いて保健室の先生が話し始めた。彼女の話は本当に一方的で私もマリ君も心底落胆し、怒りに似た感情さえ感じた。

-学校に行かせないなんて、これからどうするんですか?
-泣いても引きずってでも学校に連れてくるべきです
-私たちは誰よりもキキさんのことを考えて言ってるんです
-今は週3日でも毎日通えるように努力していきましょう

この先生とは全く会話が成り立たないと思った。だって、キキの事を誰より思っているのは親に決まってるのに。キキや私達当事者の気持ちや状況なんて全くお構いなし。自分の考えが正しいと思いゴリ押しもいいところ。今まではこうだったった。あの子やこの子はこうだったと、意味のない話ばかり。キキはあの子でもないしこの子でもない。10人いたら10人を同じように扱う人なんだ。そしてこんな先生が保健室の先生で、子どもの拠り所になんてなるんだろうか。出来る事ならすぐにでも席を立って帰りたかった。

 

こうして私とマリ君は話のかみ合わない話し合いを終え、ぐったりして帰って来た。落胆しきった私とは裏腹に、マリ君はすっきりした顔で言った。

「僕はもうあんな学校にキキは行かなくていいって、今日ではっきりしたよ。」

本当にその通りだとも思った。

 

いよいよ、私も腹をくくる時が来たのかもしれない。でもそれは、決して学校を敵に回すことではない。だって学校を否定したいわけではないから。行きたい子は行けばいいと思う。でも、行きたくない子の居場所がないのが問題なんだ。学校が合う子・合わない子がいて、私はそれを個性だと思う。

常識や人の価値観で判断するのはもうやめにしよう。キキがキキらしく生きる術を身に着けていくことが大切なんだ。これからは大切なことを私たちが教えてあげなきゃいけない。親が教えるなんて本当は当たり前のことのはずなのに、なんだか重大責任に思えてくる。でも、本当はそれが自然の摂理のはず。子どもを育てるって元々はそうだったはずだよね?