フランスでは今日から夏休み。だから昨日は、いよいよ、学校最後の日だった。
いつも通り放課後は学校の横の公園で遊ぶ子ども達。私もおやつを持ってその公園へ向かった。いつもなら時間通りに着く様に行くんだけど、この日はクッキーを焼くのが間に合わなくて、20分ほど遅れてしまった🍪
焼きたてのクッキーを持って急いで公園へ向かうと、キキの担任の先生と行き合った。そして先生が、キキが学校の最後に大泣きしたと教えてくれた。
キキはこの日のために、ずいぶん前から先生に向けてと、友達に向けて手紙を書いていた。その手紙を毎日何回も何回も読み返しては書き直していた。マリ君にもスペルチェックをしてもらった。私ももう何十回もその手紙を読んでいるのを聞いた。そして手紙を読む度に悲しくなり、「泣いちゃいそう」と言っていた。
その手紙には、「今までありがとう。みんなと出会えて良かった。優しくしてくれてありがとう。みんなのこと、絶対に忘れない。これからも頑張って。また会えると願ってる。」そんな内容のことが書かれていた。
そして公園に着くと、仲のいいお母さんが教えてくれた。
「キキが書いた手紙を先生がみんなの前で読んだ時、キキが泣き始めた。そしたら、イザリンとルーがもらい泣きして、パロマもしくしく泣いていて、私ももらい泣きしちゃった。」
お別れって悲しいよね。私もその場にいたら涙ぐんでたかもしれない。
メイはあっからかんとしてる様に見えて、実は我慢するタイプだからな。キキとは正反対だけど、きっと悲しかったと思う。
去年の9月に学校へ行き始めた時は、「学校行きたくないー」「早く日本に帰りたいー」と言っていたのに、10ヶ月後には別れるのが悲しくなるくらい、大好きなお友達ができて、楽しい思い出をいっぱい作れたんだね。
悲しい思いや辛い思いはしたくないと思ってしまうけど、人と深く関わるってそーゆー事だと思うの。だから、本当に、本当に、キキとメイはこの学校に通えて幸せだったと思う。
学校初日からすぐに娘たちを受け入れてくれた友達。分からないことを教えてくれて、悲しい時は寄り添ってくれたね。お泊まり会も何度もしたし、スキーやスケートも一緒に行った。放課後毎日の様に公園で遊んで、おやつを交換して、野原を駆け回ってクタクタになるまで遊んで、帰りが19時だったこともあったね。ケンカもしたけど、次の日には仲直り。
そりゃあ、離れ難いよ。毎日、全力で遊んだんだもん。
あと2ヶ月あるけど、寂しいなー。私も。
でも、ここでの経験はきっと彼女達の心に残り続けると思う。大好きな友達がフランスにもいる。フランスに帰る度に会いたい人が増えたね。
友達は人生の宝だから!勉強よりもずっとずっと大切なもの。大好きな人は多ければ多い方が良いよね。
でもまだあと2ヶ月夏休みがある!湖にキャンプ、トレッキングやコンサート、何一つ思い残すことのない様に、全力で夏休みを遊び尽くそう!!