キキを妊娠するちょうど前の年、私はアフリカの音楽に出会った。きっかけは、仕事場にアフリカの音楽をやっているグループがチームビルディングのためにやって来たこと。当時私はビーガンカフェで働いていて、会場がそのカフェだったため私も一緒に参加することになった。
第一印象は、とにかくエネルギッシュで楽しい!ひと目で虜になった私。元々、音楽を聴くのも奏でるのも好きだったし、ダンスも大好きだったので、『やってみたい!』と思った。週に1回練習があって誰でも参加できたので、始めるまでにそう時間はかからなかった。
ジャンベの生音に合わせて身体を動かし、汗を流すのは快感以外の何ものでもなかった。上手く踊れても踊れなくても、音楽って楽しいもの!
そうして半年くらい経った頃、私はキキを妊娠して、出産を期に隣の村へ引越した。そしてメイが生まれて、子育てに追われる日々に、自分の時間なんてものは無かった。今思えば、どうにかして時間を作って続ければ良かったなーと思うけど、あの頃は自分の時間を持ちたいと思うヒマさえなく、自分自身はとにかく後回しだった。きっと多くのママはそうだと思う。でも、ママが自分らしくいるためには、1人で好きな事をする時間って、何よりも大切だって事が今なら分かる。今子育て中のママには、是非そういう時間を大切にして欲しいと思う。
何はともあれ、そうして私はアフリカの音楽から何年も遠ざかることになった。そしてキキが6歳の時に、また引越し前の村へ戻った。その頃には子育ても落ち着き、練習会場も近くなったのでまたアフリカンダンスを再開することにした。…が、なんとその頃にはダンサーが誰もいなくなっていて、ジャンベのみの練習会となっていた。
それでも、アフリカの音楽が好きな事に変わりはなく、今は太鼓を頑張ろうと思い、ジャンベの練習に励んだ。でもそれも長くは続かず、2年くらい経ったころには練習会自体がなくなってしまった。何とも悲しく、またアフリカの音楽を続けられなくなってしまった。
そうこうしているうちに、コロナが蔓延し、コロナの収束と共にフランスへプチ移住。日本とフランスを行ったり来たりの生活をしながら、ようやく落ち着いた2025年春。
ひょんな事から、車で4時間の村から月に1回アフリカンダンスのワークショップに来てくれる事が決まった。私がオーガナイザーとして日程調整や場所の確保をし、念願のアフリカンダンス再開を果たした。
最初は平日開催だったけど、もう一人参加したい仲間が仕事で週末しか参加できない事から、土曜開催となった。
そうなると、私も参加したいとメイ。それなら私もとキキ。
そんな訳で、娘たちと参加し始め、今ではメイはダンスや歌で一緒にステージあがるようになった。キキは思春期真っ盛りで、ダンスはほんの少し練習に参加、ジャンベの練習は参加するけど、ステージでやるのは恥ずかしい。
それでも、ずっと密かに温めていた『いつかキキとメイと一緒にやりたい』と思っていた事が、こんな形で実現して、実はとても嬉しい。2人とも音楽が大好きに育っていて、子ども達と同じものを好きでそれを共有できることが、母としては感慨深い。
いろいろあったけど、続けていて良かった!と思う。自分の好きな事を子どもが好きになってくれて良かった!と。これからも細く長く続けていきたいな♡
