学校と、ホームスクールと

初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つといいな。

土地の管理事務所とのいざこざ…の続き。

その後、ざわさんから「管理事務所と話してきました」と連絡があり早速打ち合わせを兼ねてその話を聞きに言って来た。

 

結果から言うと、向こうはやはり道路5m後退は譲れないと。ただ、ざわさんが到着するなり、向こうは完全に平謝りだったらしい。会った瞬間、

「この度は私の言葉足らずでご迷惑をお掛けして、本当に申し訳ありませんでした。」

と。しょっぱなから誤られるとは思っていなかったざわさんは拍子抜け。相手が下手に出てくるから怒るに怒れないまま向こうのペースで話は進んでいく。ざわさんがはっきりさせて置きたかった部分、

「3m後退でいいという話はどこから来たんですか?」

と聞くと、担当者は

「私が3m後退でいいといいました。本当に申し訳ありませんでした。」

と即答で自分の非を認めたらしい。そして、

「私の言葉足らずで本当に申し訳ないです。3mでもいいのですが、ただ条件があるんです。3m後退の場合は屋根に雪止めを付けて頂きたい。そして3m後退でもし屋根雪が道路に落ちて人身事故などがあった場合は全てお施主様の責任になってしまうと言う事を理解して頂きたい。もし5m後退で何かあった場合は全て私たち管理事務所が責任を持ちます。」

と。屋根に雪止めなんてつけている家は築何十年も経っている家くらいしかない。それだけ、屋根に雪を乗せて置くことが嫌がられるのである。理由は、雪を乗せて置けば家が傷むし、雪の重みで家が沈み2階部分の建てつけが悪くなる。かと言って雪降ろしをするとなれば危険な重労働となる。そう考えると、必然とみな屋根雪が自然と落ちるように設計することになるのだ。

 

「3m後退でもいいんです。ただ道路の問題だけなんです。道路に雪さえ絶対に落ちないようにして頂ければ、それだけが私たち管理事務所からのお願いです。」

と。そんな切実にお願いされてしまうと、ざわさんももう怒りをぶつけることも出来ず肩を落として帰ってきたってわけ。

確かにね、そちらの言い分ももちろん分かりますよ。でもね、何度も確認して3mでいいと言われて買った土地に、「やっぱりこう言う訳で5mにして欲しいんです」とお願いされても、私たちとしてはどうしても腑に落ちない部分がある。それでも、これ以上話を続けても「3mなら雪止めをつける」という部分は変わらないだろう。

いろいろ悩んだ結果、ざわさんが苦肉の策を提案してくれた。「5mの測り方を工夫して、実際は4.3mくらいのギリギリのラインに建てましょう」と。道路後退を測るのはなかなか難しいらしい。測量士の人が来て測る意外は、素人ではきちんと測れないとか。「そこを上手く利用して、道路の中心線やら側溝の幅やらをなんちゃらかんちゃらして図面上は5mにしましょう。目で見たら今までのラインよりも2mくらい後退して見えるから、管理事務所も納得する。そして突っ込んで聞かれても、ここをこうしてこう測ったら5mになるので検査員も納得する。」と。

4.3m…。それでも私たちにとったら南向きの庭が小さくなった事に変わりはない。でもここはこれで良しするしかないんじゃないかと私は思う。納得いかなそうなマリ君を何とか説得して、この策でお願いすることに決めた。