低学年の国語の教科書にも載っている「スイミー」と言うお話。皆さんは読んだことがありますか?
スイミーは小さな魚。仲間たちがみんな赤い魚だったのに、スイミーだけは真っ黒な小魚だった。しかし、泳ぎは仲間の誰よりも速かった。大きな海で暮らしていたスイミーと仲間たちだったが、大きなマグロに仲間を食べられてしまい、泳ぎが得意だったスイミーだけがなんとか助かる。
そんなお話です。
このお話の中では、一匹だけ色の違うスイミーが、その特異性を生かして危機を乗り越える、そんなストーリーになっています。
でも、この世の中で、もし赤い服を着た人の中に黒い服を着た人が一人だけ居たとしたら、どうなるでしょう?
どうしてこの子は他の子と同じように出来ないのか?
この子はどこかおかしいんじゃないか?
皆と違うから、仲間外れにしてしまおう
そんな風に、周りから見られてしまうのではないでしょうか。
今日は、いじめや不登校を経験した19歳のざらめさんが作詞作曲をした「スイミー」という曲を、多くの方々に聞いてほしいと思い、記事を書きました。
彼女は福島県に生まれ、複雑な家庭環境で育ち、幾度となく人生を諦めそうになりながらも、「シンガーソングライターになること」だけを心の支えとし、今日まで生きて来たそうです。
この曲には、彼女の苦しく切ない思いがぎゅっと詰まっています。どこか果敢なげで絶望に満ちているその声は、飾り気がなく透き通っていて、真っすぐ心に届きます。
学校に居場所がないと感じる。
自分だけ違うことに苦しくなってしまう。
彼女の歌は、そんな風に思っている子たちの胸に、きっと真っすぐと届くと思います。
それと同時に、辛く苦しい時を乗り越えてここまでたどり着いた彼女を、心から応援したいと思っています。