学校と、ホームスクールと

初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つといいな。

「私、ペスカタリアンになる!」の巻

さてさて、フランス生活も半分以上が過ぎ、いよいよ9月中旬に帰国することが決定!学校も7月の第一週で終わりなので、残りも僅かとなった。

子ども達はすっかりフランス生活に馴染み、最近では姉妹での会話もフランス語の時が増えて来た。それと共に、時々、子ども達が何を話しているのか分からないことが増えて来た私。母、危うし…!!でも、今までマリ君はこんな気持ちだったのか~と実感できたのは良かったと思うし、フランス語で難なく会話出来るようになった事は、マリ君にとってとても重要で喜ぶべきことだろうと思う。

 

何はともあれ、今日は、ある日突然??「肉を食べない!」と心に決めたメイのお話。

突然かどうかと言えば、少し前触れの様なものもある。メイはもともと、ガッツリ肉食ではなく、肉だけ残すこともあった。それに加え、魚などの魚介類が大好きで、私たちが残す魚の皮なんかもメイは「私が食べるー!」と4人分の皮をペロリと平らげたりする。私もマリ君も苦手なムール貝を「美味しい、美味しい」と食べたこともあった。野菜ももちろん大好きで、体調が悪くなったりするとご飯を食べずに「人参食べたい…」と言い出したりもした。

さらに、メイは誰よりも動物が大好き。犬や猫はもちろん、ヤギや馬やニワトリ、イルカやカメなどなど…。だから、「動物を殺して食べる」と言うことが、自分で許せないんじゃないか、とも思う。

 

「日本人はイルカを殺して食べている」ことや、「ニワトリは狭い小屋にぎゅうぎゅうに詰められて飼われ、最後は首を切られて食べられる。」そんな話が出ると、メイは決まって耳を塞ぎ「聞きたくない!」と言うことが多かった。

もちろん、「魚だって生き物だ」と言われればそうなんだけど、彼女の中では、やっぱり家畜の方が身近な動物なんだろうと思う。

 

私も、肉を大量に食べる事に思う所はあるし、家畜を劣悪な環境で飼う事には反対だ。かと言って、「肉を食べない選択」をした訳ではない。ただ、「牛肉は買わない」「豚肉もほぼ買わない」「鶏肉は週に2~3回程度」「可能な限り放牧で育った肉を食べる」ことを基準にはしている。

そんなメイは、ある日「私、ベジタリアンになる!(曰くペスカタリアン)」と宣言した日から、本当に肉を食べなくなった。最初は、「そんなこと言って、肉が出てきたらちょっとだけ、って食べたくなっちゃうんじゃないかな~」なんて思っていた母でしたが、メイの決心は固く、ピザにハムが乗っていたらハムだけ除けたり、私がすっかり忘れて肉のおかずを用意してしまったら、ご飯と味噌汁だけ食べると言う徹底ぶりだ。

 

「肉を食べない宣言」をしてから1週間ちょっと経ち、ようやく私もマリ君も「家族にペスカタリアンがいること」に慣れて来た。そして肉メインのおかずの日には、メイのために魚か卵のおかずを別に用意する様になった。

給食も、「ベジタリアンの日」と「魚の日」に変えた。日本の給食はそうもいかないけど、ここでは選択肢がある。ただフランスは、特に山の中の街ではガッツリ肉食だし海から遠い事もあって、魚介類は高いし種類も少ない。そして、味も微妙…。そう言う意味では、美味しい魚介類がスーパーで手軽に手に入る日本では、メイが食べられる物も一気に増えるし、作り手としても困ることが減るだろう。あと注意するのは、外食の時くらい?魚料理やベジタリアン料理があるお店を選ぶことかな~。

 

まだ始まったばかりの、メイのペスカタリアン・ライフ。一体いつまで続くのか、はたまた、このままずっとペスカタリアンとしての人生を送るのか、私には全く見当がつかないけれど、母として協力できることは協力していこうと思う!

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