学校と、ホームスクールと

初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つといいな。

北海道一周④人生は、苦あり、楽あり

私はもともと、旅が好き。旅の何が好きか?っていうと、1番は人との出会い。旅をしている時に出会う人たちは、自分のテリトリー内にいたら絶対に出会えない人。当たり前だけど、住む場所が違えば気候や地形が違うように、風習や文化が違うことが多くある。新しいことを学ぶのはいつだってワクワクする。知らないことを教えてもらえば自分の知恵となる。ゼルダの伝説で言えば、知識のレベルアップ!ってとこかな。w

だから、今回の旅でも、人と出会うことを重視してた。犬連れの人たちとすぐ仲良くなる子どもたちもやっぱり、人との出会いをいつだって楽しんでいる。素晴らしい~♬

 

今回の旅で、前もって訪れようと思っていた人たちは何人か居た。でも、行き当たりばったりの旅なので、いつ、どこで訪問できるか分からないから、段取りの連絡は予定が立ってからした。当然、タイミングが合う人もいれば、合わない人もいた。

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牛のエサに登るキキ

 

インターネット上のホームスクールグループなどで、面白い人たちを探して、自ら名乗りを上げてくれた家族や、ぜひ行って欲しいと薦めてもらった場所もあり、2家族を訪ねることができた。

 

富良野で出会った家族は、旦那さんのたまさんが宮大工で、中学二年生の双子の兄弟がいた。子どもたちは来年から、日光の宮大工の師匠に住み込みで弟子入りするらしい。すごいなー、と感心。たまさんの人生は本当に波乱万丈。でも、苦労した分だけ、人の痛みが分かるし、すべてに感謝しているのが伝わってきた。たまさんに言われた言葉で、印象的な言葉がある。

「人生、苦があるから、楽がある」

と彼は言った。なるほど、確かに。「苦」があるからこそ、「楽」に感謝できる。もし、「楽」しか知っていなかったら、「楽」が当然と思ってしまうから、感謝の気持ちは生まれない。大事なのは、「じ~んせい、楽ありゃ、苦~もあ~るさ~」ではないって事よ。順番が大事なのよね、きっと。

 

そして、現代の社会と照らし合わせてみると辻褄が合う。ご飯について当てはまてみると、昔は苦労して食べ物を作り、十分に食べられない時期があった。だからこそ、食べ物の有難みは誰もが知っていた。でも、今となってはお店に行けば何でも揃っているし、24時間空いてる店もある。だから、食べ物の有難みを子どもに教えるのは難しいと思う。お米を作るのも、野菜を作るのも、本当は時間がかかり、エネルギーも必要なんだけど、スーパーで並んでいる食べ物からは、そりゃあ想像できなよね。

 

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そして、日々の自分にも照らし合わせてみた。私の人生に、十分な「苦」はあっただろうか?そして今は?毎日ぼんやり生きていると、やっぱり「努力」や「苦労」は何となく避けてしまいがちかもしれない。もちろん、自分が苦しくなってしまうほどの「苦」は必要ないけれど、何でも揃った暖かい家で毎日当たり前に暮らせること、への感謝の気持ちを忘れない程度の「苦」は必要なんじゃないかと思ったりした。「苦」とは言い換えれば、「精進」「邁進」とでも言うべきか。

 

若い時の苦労は買ってでもせよ

そういえば、こんなことわざあったなー。昔は「何で??苦労なんてしないに越したことないでしょ。」とか思ってたけど、今思うと、そーゆー事なんだろうな。昔の人って、すごい!ことわざって、人生の教訓がぎゅっと詰まってて面白いね。

そして、今回その事に改めて気付かせてくれた、たまさんに感謝。