前回の”住宅ローンの元金均等返済と元利均等返済の違いについて”の話に引き続き、今回は住宅ローン控除を最大限に活用した住宅ローンの返済方法について探ってみる!
さて、前回同様の条件でシミュレーションしてみる。
【住宅ローン予定】
借入額:1200万
借入期間:35年
自己資金:1400万
金利:10年固定 1.5%
銀行:地銀
①35年間で返済した場合
②11年目に一括繰上返済した場合(実質10年で返済)
③10年間で返済した場合(参考に)
を比べてみる。
①35年で返済
総返済額:15,431,434円
利息:3,431,434円
住宅ローン控除:約100万円
=14,431,343円
②11年目に一括繰上返済
総返済額:13,596,158円
利息:1,596,158円
住宅ローン控除:約100万
=12,596,158円
③10年で返済
総返済額:12,929,918円
利息:929,918円
住宅ローン控除:約55万
=12,379,918円
①と②の差額は1,835,185円。10年間は住宅ローン控除の恩恵を最大限に受け、11年目に一括繰上げ返済すると200万近くの節約になる!(もちろん資金があればの話だけど)
②と③は216,240円。最初から10年で組んでも20万ちょっとの節約にしかならないと思うと、わざわざリスクの高い10年返済にしなくてもいいのが分かる。それなら、出来るだけ長くローンを組んで、返せる時に繰り上げ返済するのがやっぱり賢いのかもしれない。