とてもお世話になっている親しい方が、スキルス性胃がんを5年ほど患っていたのですが、最近、病院でがん終末期と言われ、余命があと数カ月である事が分かった。がん終末期って言葉を知らなかったので急いで調べ、それが「治療をしても効果・回復が見込めず、余命が残りわずかであると判断された場合」だって事が分かった。
もし今、日本に居れば、同じ屋根の下で暮らしていたであろうその方は、毎年冬にお世話になっているレストランのおばあちゃんである。おばあちゃんと言っても、まだ70代前半で、冬の間は、誰よりも早くそして誰よりも遅くまでキッチンに立ち、本当に働き者の女性である。いつもニコニコしていて、4人の孫たちと同じように私の娘2人も可愛がってくれる。文句ひとつ言わず毎日ニコニコ、どんなに忙しくて旦那さんや長男に怒られてもいつもニコニコ。本当に笑顔が素敵で、みんなが大好きな優しいおばあちゃん。
そのおばあちゃんの義理の娘である友達から事情を聞いて、本当に本当に悲しくなってしまった。スキルス性胃がんを患っていたのは知っていたけど、がんが広がっていることを知らなかったので、病状がこんなに悪いなんて思いもよらなかった。いつも元気いっぱいなので、その姿からがんを患っている事すら、いつも忘れてしまうくらい。
痛みや苦しみはあるのかな？
入院はしているのかな？
食べたり出来てるのかな？
聞きたい事はたくさんあるけど、時差もあるし、繁忙期の１月、そして家族や本人は私以上にショックを受けていることを思うと、むやみにメールで病状を聞けない。お見舞いに行けない距離にいる事が、本当に悔やまれる。
会って、直接、今までいっぱいお世話になったお礼をちゃんと伝えたいのに。
こんな時、離れている私に何が出来るんだろう？このまま、何も伝えられないままおばあちゃんがもし居なくなってしまったら、私はきっと後悔する。でも私にできる事なんて何もない。ただ、私やマリ君や子ども達が、いつも感謝していること、遠くからおばあちゃんのことを思ってることを伝たい。本当に、それだけ。
でも、電話したら迷惑かな？とか、忙しいかな？とか、いろいろ考えてしまう自分がいる。
こんな時どうしたらいいのか分からない。。本当に無力な自分。。
悲しい。。。。。
