学校と、ホームスクールと

初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つといいな。

学校に行かないって、何で!? 

キキはもうすぐ7歳。俗に言う1年生。不思議なことに、幼稚園頃までは「何歳?」と聞かれるのに、その後は「何年生?」と聞かれるようになる。学校に行ってないけど一応「1年生」と答えるのに毎回、違和感を感じる。とまぁ、そんなことはいいんだけど。今日はどうしてキキが学校に行かなくなったかについて書いてみる。

 

キキは元々、少し繊細な所がある個性的な子だと私は思ってる。例えば、大きな音がする打上げ花火が大の苦手で、去年行った夏祭りで「これから花火が始まります」と言う放送を聞いただけで目に涙をためて耳を抑え、大パニックになった。それくらい打上げ花火が苦手。車の中や建物の中かからなら落ち着いて見られるんだけどね。

それから、人をじーっと見る癖?が小さい時からある。怒られてる子ども、温泉で化粧直しをしてる人、泣いてる友達、可愛いお姉さん。興味がある人を見つけたらひたすら観察する。そんな時、私の声は届かない様だ。「見られてる方はイヤかもよ?」と諭してもやっぱり気になってしまう。年齢と共にじーっと見る時間は短くなってる様な気もするけど。

 

早生まれのキキが保育園に通いだしたのは、3歳2カ月の時。メイが1歳半を過ぎちょこちょこ動き始め、2人の子育てでアップアップしてた私には、キキが保育園の年少に入ることがとても助かった。年の近い2人の子育ては実家も遠く、その地に引っ越して来たばかりの私にとっては、軽い育児ノイローゼに近いものを感じさせていた。だから、キキがどんなに登園を嫌がっても私は彼女を幼稚園に連れて行き、先生に引き渡すまで30分かかろうとも辛抱強く彼女に付き合った。それでも幼稚園の行き渋りはなくならず、泣くことはないものの「行きたくない」と言う気持ちは伝わってきた。それが年中の冬まで続いた。

だから何となく「もしかしたら小学校は合わないかも…。学校に行きたくないって言うかもしれない」と思ってた。そして入学式。可愛いスーツを着てランドセルを背負い、意気揚々と学校へ行くも、初日からぐったり。1週間経つ頃には「学校に行きたくない」と泣いたり、朝お腹が痛くなることが続いた。「やっぱり」とも思ったけど、いざそうなってみると「じゃあどうしよう?」となるのが当然だよね。取り敢えずまだ始まったばかりだし、新しい環境に慣れるのに人一倍時間がかかるキキだから、もう少し様子を見てみることになった。

 

毎日行くのは本当にしんどそうだったので、先生に相談し1日置きに学校へ行くことになった。つまり月・水・金が登校日。「明日行けばその次は休み」と分かると、キキの朝の腹痛は減った。それでもやっぱり行きたくない日もあるし、帰ってくるとイライラが爆発したりもしてた。毎日の宿題はまだまだ少なかったけど、それでも「やりたくなーい!」と文句を言いながらやっていた。その頃からマリ君はホームエデュケーションについて本を読み漁り、情報収集をしていた。

私はマリ君に勧められたホームエデュケーションの本を読んだり、自分なりにいろいろとホームエデュケーションについて調べたりしたものの、なかなか覚悟が決められずにいた。学校が合わないのは仕方ない。でもどうしたらいいの?友達や将来のことはもちろん、学校に行かないということは、’毎日同じ空間で過ごす’ということ。自分だけの時間が取れなくなるということでもある。

自分に出来るだろうか?

そんな不安が拭えなかった。そんな中、担任の先生と話し合いの時間を設けてもらった。その時に一緒に保健室の先生も同席してもらった。そしてこれがマリ君の決意を更に固いものにすることとなった。