学校と、ホームスクールと

初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つといいな。

手作りクリスマスカード

先月のことだけど、子ども達がとっても素敵なクリスマスカードを作ったよ!

いつも行く図書館で、たまたま目に止まったクリスマスカードのクラフトの本。子ども達も興味津々だったので借りることに。

 

季節ごとの手作りカードの作り方が載っていて、見てるだけでも可愛い♡その中から、クリスマスのカードを選んで早速作ってみる事に!

 

材料は家にあった画用紙や折り紙で作ったよ。

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メイは私が手伝ってあげならがら、なぞったり切ったり貼ったり。キキはそれを見ながらほぼ一人で作りました😊

途中、うまく出来ないー😣と言いながらも、何とか完成!


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2種類のとっても可愛らしいクリスマスカードが完成したよー♡

1枚は私の両親へ、1枚はフランスの義理の両親へ。

 

クラフトって楽しいけど、完成した作品をどうするかいつも困るので、メッセージカードはとても良いアイディア!自分で作った物で、誰かが喜ぶのもまた嬉しいもの。

そんな訳で、図書館で借りた本はキキの誕生日プレゼントに買う事にしました❤️

手作りのかわいいグリーティングカード 

 

 

学校との狭間

帰国後、学校へ行き始めて早1カ月が経たった。1カ月が経過してみて、正直私は「このまま学校に通えるなら通った方が良いんじゃないか?」と言う気持ちが日に日に増していた。と言うのは特に、友達との関係が深まっていく様子を見たり、また漢字を急速に覚えている様子を見た時にそう感じた。

その他、習字や水彩画をやったり、クラブで調理実習をやったり理科で実験をしたり。それは家でやりたいと思っていてもなかなか出来ていない事だったりする。

 

それと同時に、子ども達の言葉遣いや振る舞いが、周りの環境に大きく左右されているのも感じた。学校から帰宅後は、宿題と矯正のマウスピースを終わらせた後、ご飯にお風呂としているうちに、あっと言う間に寝る時間。今まで時間に追われた生活をして来なかった我が家にとっては、中々のハードスケジュール。親の私にとってもストレスを感じずにはいられないほど、「時間に追われている」と感じる。果たしてこれは良いのか悪いのか。

これから日本の社会の中で生きて行くことを思えば、仕方のない事、と受け入れるしかないのだろうか…?

 

フランスでも休まず学校へ通っていたけれど、ここまで「時間に追われている」と感じたことは無かった。それには以下の要因が考えられる。

‐自宅から学校まで徒歩3分だった
今は徒歩45分のため、送迎している(7:50に出発する)

‐学校が9:00‐12:00/13:30-16:30だった
朝9時スタートなので、学校に行く前に終わっていない宿題をしたり、遊んだりする時間があった。12:00~13:30は昼休みで一度帰宅して一緒にご飯を食べていた。

‐宿題は毎日ではなく、あっても30分程度で終わった(ほぼ算数のみ)
今は宿題に約1時間かかり、1時間やっても終わらないこともある…

-水曜日が休みだった
週の真ん中でお休みのため、友達と遊んだり習い事の日にしていた

‐2カ月に1回、2週間の休みがある(宿題なし)
次の長期休みは、クリスマス…!たっぷりの宿題と共に…

 

そう考えると、同じ勉強でも、子どもが疲れにくい様に考えられているのはフランスの学校の様な気がする。とにかく、日本人は働きすぎ、勉強しすぎだと思うのは私だけでしょうか…?学校に行きながら、学校以外の時間を楽しむことも、人生においてはとっても大切だと思うのですが。

我が子たちは先月から毎週水曜日にダンス教室に通っている。そうすると、帰宅が17時半頃になる。それからの「宿題→矯正→ご飯→お風呂」のルーティンが厳しすぎて、昨日のキキはグダグダだった。そりゃそうなるよね~。かと言って、ダンス教室はとても楽しい様子なので、そこを諦めるべきではないしね…。

 

世の中のお子様たちは、本当に良くやってるね。学校、宿題、習い事、塾、部活などなど…。本当に働き者だと思う。

 

学校は行った方が良いのかもしれないけど、こんなに時間に追われる生活を送ることには、とても違和感がある。子どもと遊ぶ時間、子どもが好きなことをする時間、子どもが友達と遊ぶ時間。それは、学校へ行く時間と同じくらい尊重されるべきだとも思うから、正直、どうしていいのか分からない…。

干し柿つくったー

 

復学して2週間半の様子

日本の公立学校を10月16日に再スタートしたキキとメイ。今日はその後の様子をご報告。

 

まず第一に、子ども達、本当に良く頑張ってる。算数も国語も、今まで習った事すらない様な問題に、ひたむきに向き合い、全力で取り組む。仲の良かった友達との再会、そして新しい友達との出会い。初めてのマラソン大会、英語・音楽・理科・体育。

楽しい教科もあれば、苦手な教科もある。好きな友達もいれば、苦手な友達もいる。それでも、毎日頑張って学校に通っている姿には、本当に成長を感じる。嫌な事も我慢できるようになったんだな、と。

 

キキは、「学校楽しい?」と聞かれると、必ず「うん、楽しい」と答える。クラスでキキを手伝ってくれる友達がいたり、放課後も友達との交流があったりと、本当に友達に支えられていると思う。だから、「〇〇ちゃんと遊ぶ約束したいから、やっぱり明日も学校行く」と、初めて聞いたセリフには、母、感動。

やっぱり、学校って友達に会いに行く場所であって欲しい。先生は面倒くさいけど、授業はつまんないけど、友達に会いたいから行く、それって良いよね!高学年になって、女子特有のイザコザがあったりするみたいけど、これからの人生、そーゆーのに巻き込まれることもあるだろうから、今経験して、上手く切り抜ける術を身に着けるのも必要なのかな。

 

メイは、特別仲の良い友達が元々いない。それは、誰とでも仲良く遊べるって事でもあるし、私たち親が、メイの同級生の親とあまり交流が無いのも理由の1つだったりする。それでも、近所で同じハーフの女の子と、今年は同じクラスになり、教室でも一緒に行動することが増えた様子。「〇〇ちゃんと金曜日遊べる?」と聞いて来るようになった。今まで、自分から同級生の友達と遊びたいと聞いてきたことがないので、これもまた、母にとっては嬉しい。

「明日学校休みたい」「学校あと何日で終わるの」とたまに聞いて来るけど、それでも、毎日ちゃんと宿題をやって、ランドセルを背負って登校する姿に、これまた成長を感じる。

 

学校は、つまらない場所かもしれない。勉強も面白くないかもしれない。でも、会いたい友達がいるって、何て素晴らしい事でしょう。こればっかりは、親の私達が代わりになる事は出来ないからね。

好きな友達は多ければ多いほどが良い!男女問わず、年齢問わず。学校はそんな友達に出会える場所の1つだからね。有効活用できるなら、した方が良いね。

 

1カ月お試し復学の約束は、残り2週間。それで学校をやめてしまうのは、少しもったいない様な気がして来た。行けるなら行った方がきっと良い。勉強のためじゃなく、好きな友達に出会うために!

 

母はドキドキしながら毎日見送り、出迎える。今日も楽しく過ごせて良かったって。

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1週間のホームスクール生活

山々の頭に雪が降り積もり、白い山と紅葉と青空のコントラストが美しく、何度見ても心を洗われる景色。こんなに自然を身近に感じながら暮らせる幸せを感じつつ、やっぱりこの街も好きなんだな〜と改めて実感する今日この頃です。

 

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10/5に学校に復学の手続きをしに行った。そして10/16から登校して欲しいと言われた。学校の手続きってそんな時間かからないでしょ、と思いながらも、音楽会が近いとかで、今来られたら困るんだろうな〜と思った。まぁ、そんな扱いは慣れているので、別に良いんだけど。教頭先生も去年から変わってしまってて、ぎこちない話し合いだった。迷惑を掛けたい訳ではないんだけど、迷惑だと思われているんだろうな。

 

そんな訳で、先々週は1週間ぽっかりと空いてしまった。マリ君もいないし、子どもと3人、折角なので本格的にホームスクールをやってみる事にした。復学する前のちょうど良い準備期間てとこだ。

朝起きて8:30〜9:00頃に勉強を始める。やるのは1日に3教科。国語•算数•フランス語。国語も算数も、念のため2学年下げた所から始めた。

 

1週間のウチにメイは1年生の漢字を修了した。キキは計算問題は得意だけど、文章問題に苦戦しならがらも、少しずつ進めて行く。分からないところだけ教えて、後は本人たちに任せていたので、私もつきっきりでいる必要もなく、その間に家事を終わらせる事もできた。

 

思っていた以上にちゃんと出来たホームスクール。これなら、もし学校に行かない選択をしても大丈夫かも、そう思った。もちろん、難しすぎて嫌になる事もあるけど、そんな時は息抜きして。

 

3年生と5年生になった娘たち。子ども達は日々成長していて、家でもちゃんと勉強が出来る様になった。2年前には想像も出来なかった成長ぶりだ。

キキは、勉強の大切さに気づき始めている。メイは、そんなキキに引っ張られて一緒にやる。

いつか、あの時勉強しといて良かったと思える日が来るよね。

 



9月20日 帰国。期待と不安。

ご無沙汰しております。
先月末、無事に日本へ帰国しました。帰国してちょうど一カ月。バタバタと慌ただしく毎日が過ぎて行き、ようやくブログを書ける程度に落ち着きを取り戻して来たので、この辺で軽く経過を書きたいと思います。

帰国直後はスーパーに並ぶ商品のプラスチックの量と添加物の多さに逆カルチャーショックを受けた。この国での生活がまた始まる。それは、フランスへ行った時に感じたものと少し似ていた。期待と不安。

期待と言ってもそれは、自分の家に住めることや、畑や田んぼを再開できることの喜び。家族や親しい友人たちとの再会。どちらかと言えば、社会に対する不安の方が大きかったかもしれない。日本の社会の中での暮らしがまた始まる。それはある意味大きなプレッシャーとなって私に伸し掛かっていた。学校・ママ友・近所づきあい。大丈夫かな?上手くやっていけるかな?帰国前、そんな不安がグルグルと渦巻いていた。

 

自宅に帰って1週間もしないうち、マリ君が3週間の出張へ行ってしまったので、私と子どもたちは慣れない生活の中、何とか3人でリズムを取り戻していった。そして今週の月曜から子どもたちは学校へ復学した。

日本の学校へ復学することは帰国前から家族で話し合って決めていた。1カ月通ってみて、行くか行かないか判断しよう。そう言う約束で。子ども達もまた、期待と不安でいっぱいだった。友達との再会への喜びや給食をまた食べたいと言う気持ち。と同時に、漢字大丈夫かな?授業分かるかな?と言った勉強面への不安。

私は私で、日本の学校と言う日本社会の縮図の中で、我が子たちは上手くやっていけるのか?そしてまた、それが果たして子ども達にとっていい影響を与えるものなのか?そんな自問自答を続けながらも、最終的に判断するのも努力するのも子ども達だと自分に言い聞かせた。



月曜日から通い始めて5日目。思ったよりも楽しんでいる様子だった。フランスでは学校が週4日だったので、日本でも週に1日はお休みしてもいいかなと思っていた。昨日はさすがに疲れた様子だったし、眼科へ行く予定もあったので「木曜は学校お休みしよう」と提案したが、キキもメイも「図工の授業には出たいから5・6時間目は行く!」と言って、午後から出席した。

つまらない授業もあるけど、楽しい授業もある。楽しい授業を受ける喜びが、つまらない授業を受ける苦痛を上回れば、苦難だって乗り越えられるものだ。人生てそんなもんだよね。それが分かって、上手く自分で切り替えられるようになれば、生きるのがもっと楽になるかもしれない。

 

そんな事を思いつつ、1週間無事に過ごせたことに安堵。5年生のキキのクラスは、去年まで40人いたので2クラスあったが、今年は35人しかいないらしく、1クラスになっていた。35人は多いと思うけど、今まで同じクラスになった事がない子達と一緒になれたことは、キキにとっては嬉しい事の様だ。

メイのクラスはギリギリ40人を超えていて、2クラスある。去年までは仲のいい友達と違うクラスだったけど、今年は同じクラスになっていて、メイは嬉しそうだった。

 

宿題が難しすぎてぐちゃぐちゃに丸めてしまったプリント。みんなと同じようにやりたいのに出来ない。そんな葛藤がキキに見えた。「宿題は、キキがやりたいなら教えてあげるから一緒にやろう。でも、キキがやりたくないなら、やらなくていいと思う。先生に何か言われたらママが説明する。」そう伝えたら、「今日はやらない」と答えた。

キキの学年の算数は今、「約分・通分」を勉強している。今まで教えてもらったこともない勉強が突然「宿題」として出される至難。それでも、月・火・水と、帰宅後すぐに「ママ教えて」と宿題を広げ、1時間を優に費やした。それでも、全部の宿題は終わらない。宿題は18時までと決めて、それ以降終わらなかったのは、やらなくていいよと言った。頑張りすぎてキキが壊れてしまうと思った。

 

まだ帰国して1カ月。復学して5日。焦らず、のんびり、自分たちのペースを守って続ける事が重要なように思える。頑張りすぎてしまうキキの代わりにブレーキをかけて、「今日は疲れた」と教えてくれるメイの言葉に耳を傾けて。

 

それぞれが、思うところがありながらも、毎日前に進んでいく。フランスで1年学校へ通った経験は、キキとメイにとって大きな自信となり、挑戦する活力にもなっている様に思う。

子ども達は素直なので、きっと「1カ月は続ける約束」を従順に守ると思う。1カ月は苦しくても頑張る。子ども達が挑戦したいと思う限り、その苦しさが出来る限り苦しくならない様に、私はサポートしてあげたいと思う。

 

果たしてこれからどうなるのでしょうか?相変わらずの期待と不安を胸に、今は出来る事を1つずつやっていこうと思う。

この曲を聴いてほしい!「スイミー」Byざらめ

低学年の国語の教科書にも載っている「スイミー」と言うお話。皆さんは読んだことがありますか?

スイミーは小さな魚。仲間たちがみんな赤い魚だったのに、スイミーだけは真っ黒な小魚だった。しかし、泳ぎは仲間の誰よりも速かった。大きな海で暮らしていたスイミーと仲間たちだったが、大きなマグロに仲間を食べられてしまい、泳ぎが得意だったスイミーだけがなんとか助かる。

そんなお話です。

 

このお話の中では、一匹だけ色の違うスイミーが、その特異性を生かして危機を乗り越える、そんなストーリーになっています。

 

でも、この世の中で、もし赤い服を着た人の中に黒い服を着た人が一人だけ居たとしたら、どうなるでしょう?

どうしてこの子は他の子と同じように出来ないのか?
この子はどこかおかしいんじゃないか?
皆と違うから、仲間外れにしてしまおう

そんな風に、周りから見られてしまうのではないでしょうか。

 

今日は、いじめや不登校を経験した19歳のざらめさんが作詞作曲をした「スイミー」という曲を、多くの方々に聞いてほしいと思い、記事を書きました。

 

彼女は福島県に生まれ、複雑な家庭環境で育ち、幾度となく人生を諦めそうになりながらも、「シンガーソングライターになること」だけを心の支えとし、今日まで生きて来たそうです。

この曲には、彼女の苦しく切ない思いがぎゅっと詰まっています。どこか果敢なげで絶望に満ちているその声は、飾り気がなく透き通っていて、真っすぐ心に届きます。

 

学校に居場所がないと感じる。
自分だけ違うことに苦しくなってしまう。

彼女の歌は、そんな風に思っている子たちの胸に、きっと真っすぐと届くと思います。
それと同時に、辛く苦しい時を乗り越えてここまでたどり着いた彼女を、心から応援したいと思っています。

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改めてホームスクールについて考える

フランスへプチ移住してから、来月でちょうど1年。そして、日本では週2でしか学校へ通っていなかったキキとメイが、去年9月の新学年からフランスの学校へ通い始めて、もうすぐ丸9ヶ月。

7月第1週でフランスの学校も終わるので、学校も残るところあと1ヶ月半のカウントダウンだ。

 

最初は、早く日本に帰りたいな〜と思ったり軽いホームシックになりつつだったけど、1年近く経ってみると、本当にあっという間だったし、あと4ヶ月か〜と思うと、正直とても寂しい。

もちろん、日本の我が家に帰るのは嬉しいし、日本の家族や友達に会えるのは、とても楽しみだ。でも、日本へ帰ったらきっとフランスでの生活を思い出すだろう。フランスの家族や新しくできた友達はもちろん、フランスの素晴らしい文化や価値観は、私たち家族の中に、確実に新しい風を吹かせてくれた。

 

ありがとう。

そんな気持ちだし、絶対にまた帰ってくる!とも思うし、寂しいと思えるくらい、この短い時間で人と深く関われたことは宝物だと思うし、異国から来た私たちを優しく受け入れてくれた人達には、本当に感謝しかない。

そんな感傷に浸りつつある今日この頃。

 

と同時に、日本に帰ってからのことを良く考える様にもなった。とりわけ、子ども達の学校のこと。

フランスの学校に毎日通っているとは言え、帰国後、日本の学校へ毎日通うとは限らない。子ども達はどうしたいのか?もちろん、それが1番大切なんだけど、その次には、私たちの関わり方や方針を考えなくてはいけない。

 

もし、ホームスクールにするのなら、

子どもと24時間一緒に過ごせるのか?

勉強はどうするか?

 

私は正直、小学校は合うなら行って欲しいと思う。それは、自分の時間の確保にもなるし、子ども達の世界を広げてくれるし、教育を無料で受けられる所は、他にないからだ。

でもそれと同時に、人格が変わってしまうほど我慢しなくてはいけないなら、行かなくても良い、そうも思う。

 

だから、強制はしない。学校に行くとしても、フランスの学校の様に、水曜日は休んでも良いんじゃない?とも思う。

行ける範囲で行ったら良いと思ってるので、久しぶりだし、日本の学校にもう一度通ってみて決めるのが1番良いんじゃないか、と思う。1ヶ月くらい通ってみて、それで決めれば良いんじゃないのかな。

 

1年生の時が無理だったからって、今後二度と学校が合わない訳ではないと思うんだ。年齢があがれば我慢できる事も増えるし、担任の先生や校長だって変わるし、本人の興味や友達関係だって変わる。

だから、いつも、どの時点でも挑戦したいならして欲しいし、いろんな環境を試して、比べて、選択して欲しいと思ってる。

 

だから、「学校は行かなきゃダメ」も、「学校なんて行かなくてもイイ」も、どちらも私にはしっくりこない。

決めつけること自体がおかしいと思うから。だって、時間と共に人は変わるし、状況も変わるから。行きたい時もあれば、行きたくない時もある。大人だって、子どもだって。

 

だから、それぞれの気持ちを都度アップデートして、家族会議をして、その時のベストな選択が出来るような環境を目指したい!そう思次第です。

フランスへ来て早2カ月…。元気にやってます!

6月15日の飛行機に乗り込み、フランスへ到着して既に2カ月と1週間が経った。

フランスは7月8月の丸2カ月が夏休みなの。この2カ月、会えなかった分の家族との時間を取り戻すように濃厚な時間を過ごし、長らく会えなかった友達と再会し、毎日あちこち移動したりと怒涛の様な日々を過ごしてきた。

基本はマリ君の実家にお世話になり、友人宅に泊まったりキャンプしたり。本当に毎日アクティビティ三昧で移動も多く、いい加減、最後の方はぐったり。そんな訳でもちろんパソコンに向き合う時間もなく、、

 

ようやく先週、自分たちだけの住処と呼べる家に引越しを済ませ、ほっと一息。自分たちのペースで生活が出来る幸せ。まだここに友達は居ないし、仕事も見つかってないし、コミュニティに馴染めて居ないから、とってもヒマ!!それでも、ここから新しい生活が始まるワクワク感。これから出会う人たちへの希望。

キキとメイは、いよいよ9月1日からフランスの学校へ行き始める。フランスに来てから同い年くらいの友達となかなか遊ぶ機会もなかったので、2人は学校へ行くのをとても楽しみにしている。

 

学校へ行き始めると言うことは、もう「ホームエデュケーション」ではなくなる訳で、このブログのタイトルを改めなければいけないのかもしれない。

でも、行き続けられるかどうかもまだ分からない訳で、今回は半年のお試し期間ってことで、もう少し様子を見てみようとも思う。

初めての土地で生活していく上で、学校と言う場所はやっぱり、子ども達にとっても私たち親にとっても人脈を広げられる場所。子ども達にどんな友達ができるのか、この村にはどんな家族が住んでいるのか、知るのが本当に楽しみ。

 

300人ちょっとしか住んでいないこの村。小学校は全校で15人。クラスは2クラス。とても恵まれた環境なんじゃないか、そう思うの。

 

久しぶりの投稿だったけど、私たちは元気にやってます!写真とかなかなかアップ出来ないけど、学校が始まって落ち着いたら、もう少しマメに記事をあげていきたいな、と思っているので、ぜひ読んでください♡

 

マルシェとフランス人の価値観

私がフランス生活の中でとても楽しみにしていた事の一つが、マルシェ!フランスと言えばマルシェのイメージがある人も多いと思うんだけど、本当に素敵なの。

私たちが日本で住んでいた村でも、3年ほど前から、5月〜11月限定で月に1回マルシェが催される様になった。とは言え、回数や規模を考えるとフランスのマルシェからは程遠い…。

 

じゃあ、何でフランスではマルシェが成り立つかと言えば、それは人々の価値観が大きく関わって来るんじゃないかと思う。

例えば、マルシェは各地域で週に1回しか行われないから、いつでも好きな時に買いに行けるスーパーとは違う。商品も箱の中に山積みになっているだけなので、袋に入っている訳でもないし、箱に入ってキレイに陳列されていて、品質も統一化されている訳でもない。

 

 

それでも、どうして人々がマルシェに行くのだろうか?

それはきっと、そこに行けば会える人がいるし、地域の人たちのビジネスを応援したいからだろうし、生産者から直接商品を買えるからだろう。

彼らにとって、それは、便利さや完璧さよりも大切なことなんだと思う。

 

 

コミュニケーションが大切にされている、そんな風にも思うし、社会の波にのまれず、自分が支えたい人たちを支える方法でもあると思う。

24時間営業のお店、無人化されたレジ、電子マネーの普及。衛生管理や完ぺきな商品を追求しすぎた結果、過剰なプラスチック包装、傷や虫食いが一つもない大きさが揃えられた果物や野菜。

どれも、便利さや完ぺきを求められた結果だと思う。どこに行っても同じ商品が買えるけど、それは便利であると同時に、完ぺきな物以外を受け入れない、そんな風潮もある様に思う。

 

中世から続いてきたと言われるマルシェ。それが、今も変わらず土地に根付いていると言うのは、やっぱりその土地の人たちが守って来たものであり、世の中の流行りに惑わされずに貫いてきた価値観に基づくものだと、私は思う。

フランスでは、古い物に価値があると思われている文化だと思うんだけど、それはマルシェにも繋がっていると思う。

 

私の偏見になってしまうけど、フランス人て頑固で、一筋縄では行かない少し面倒な人種だと思ってるんだけど、それは言い換えてみれば、自分の意見を持ってるってことだし、流されずに変わらない大切さとか、すぐに受け入れずに疑いを持って考えることは、とても賢い教えだと思う。

自分が持っていないものだから、より魅力的に感じてしまうのかもしれない。

カオス過ぎるパリ。でも、それが魅力なのかもしれない。

6/15 いよいよ、日本を出発!!準備に追われてた日々にさよなら〜👋

そんな訳で、フランスに無事に到着しました♡

フランスは、ワクチンを受けてる人ならもう誰でも入国できる。ワクチン未接種でも、72時間以内のPCR陰性証明書や、過去6ヶ月以内の罹患証明書があれば入国できる。

 

今回はカタール航空で行ったので、途中ドーハで乗り換えをした。今までは、一番安いチャイナエアラインアエロフロートを使う事が多かったんだけど、戦争の影響でロシア近辺の上空飛べないため、中東経由になった。

中東は初めて降り立つ地でもあった。あまり、馴染みのない国だったけど、機内食も美味しかったし、何より客室乗務員の方々が子どもにとても優しく、そんなところに国柄が出ているなー、と思った。

ドーハ空港もとても綺麗で、テレビスペースや読書ルーム、遊具のあるキッズエリアなど設備が充実しており、長い待ち時間でも、とても快適に過ごす事ができた。

ドーハまでの機内は結構空いていたので、4人で6人の席を使う事ができた。夜22:30発の飛行機だったので、ほとんど寝ていたため、子ども達が横になって寝られたのはとても良かった。

ドーハからパリはほぼ満席だったけど、朝の便だったので、みんな映画に夢中😅

 

と、ここまでは良かったんだけど、1番大変だったのは、シャルル•ド•ゴール空港からパリ市内の友達の家までの移動だった。

フランス語ネイティブのマリ君でさえ、目的地に辿り着く手段が見つからず、右往左往。それに加えて、私たちの荷物の多さから普通のタクシーでは全て入りきらない。

取り敢えず市内に出るため、空港バスに乗り込むが、チケットがスマホでしか買えず、フランスで使えるケータイを持ってない私たちはまたもや呆然とする。大荷物で子連れの私たちを見たバスの運転手さんの好意で、近くのバス発着所までチケットなしでも乗せてくれた。ありがたや〜😭

それでも、そこからまたバスやらトラムウェイと呼ばれるものを2回乗り換えたんだけど、とにかく荷物が多すぎて歩くのもバスに乗り込むのも一苦労…。子ども達も私たちも疲労マックスで、汗だくになりながらも、最後の力を振り絞ってなんとか目的地に辿り着いた…!

それにしても、階段や段差の多いパリ市内。パトカーのサイレンや車のクラクションは絶え間なく鳴り響き、歩道には散らばったゴミ。久しぶり過ぎるこのカオスに、圧倒されるばかりだった。

以前もパリに子連れで来た時に大変だった記憶があったけど、今回は更に大変な記憶が最新のものに塗り替えられた。やっぱり、パリは子連れ旅行者にはレベル高い場所だな…。

 

 

それでも、唯一の救いは、街ゆく人々がとても優しい事だった。途方に暮れる私たちに声を掛けてくれて、どこに行くのか、何を探しているのか聞いてくれて、一緒に方法を探してくれた。そして何より、私や子どもが重い荷物を抱えて階段を登りを降りする姿を見たら、必ず誰かがすぐに手伝ってくれた。近くにいれば、必ずと言って良いほど、どんな男性でも手を貸してくれた。そんなところに、フランスの国民性を感じた。

人の温かさは、どこに行っても心に沁みるよねー。

 

 

友人宅で一泊して、TGBに乗る。そこまでの道のりは、友達が駅まで付き添ってくれたので、迷う事なく辿り着けた。

パリのカオスは軽くカルチャーショックを感じる人も多いかもしれないけど、それがパリの魅力でもあるんだろうな、と思うの。全てがいつでも完璧である必要はないし、カオスだって助け合えばなんてことない。完璧すぎる環境は余白を無くし、人々の心の余裕を奪う事もある。むしろカオスなら何でもありだから面白いし、こうでなきゃいけない、って言う圧力がないから、人々はより自由なのかもしれない。

そんな事を思った、フランス初日。