学校と、ホームスクールと

初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つといいな。

ブルキナファソ旅行記①

2016年10月。初めてのアフリカ大陸上陸。義理の兄家族が住むブルキナファソに、2歳と3歳半の娘を連れて2週間滞在して来た。ハプニング続出の珍道中をご紹介!

 

さて、まずはフランスはパリからエールフランスの飛行機に乗って約5時間。目指すはブルキナファソの首都ワガドゥグ。10月とは言え、雨季と乾季の2つの季節しかないアフリカはやっぱり熱い!ちなみに10月は雨期が終わって乾季へ移り変わる季節。40度を超える日々が続く雨期よりは、比較的温度が低く、旅行に適してると言われる季節だ。

 

飛行機を降りると、現地は夜の20時。マリ君のお兄ちゃん(ポール)が手配してくれた知り合いの運転手が私たちを迎え入れてくれた。ポールの車に乗り込み予約してあるホテルへ向かう。ここで1晩過ごし、次の日にポール家族が住むボボデュラソを目指す。ホテルに到着してホッと一息。大きな壁で囲まれたホテルからは外の様子を伺うことができない。夜も遅く疲れもあって、着いてからすぐに眠りについた。翌朝、ホテル内のレストランで朝食をとる。メニューはフレッシュオレンジジュースにパン、コーヒー。ちなみにジャムはパパイヤ・マンゴー・バナナ・パイナップルと南国を思わせるフルーツばかり。朝食が済んで10時ころ、昨日のドライバーがホテルへ迎えに来て、車に乗り込みボボデュラソへ。

 

ボボデュラソは首都のワガドゥグから約5時間半。距離にして300㎞。街の中こそ混んではいたものの、一旦街を離れてしまえばあとは何もない草原のような中をただひたすらずーっと真っすぐ進む。所々、小さな集落のようなものがある。レンガや土で作られた壁に藁やトタンを乗せた簡単な家。多くの人がバイクや自転車に乗り、どこかを目指している。頭の上に大きな荷物を乗せて歩く女の人や、ロバに股がり荷物を引かせている子供もいる。まさに、日本では昔話に出てくるような光景だ。

 

アフリカでの300㎞なら車を飛ばせば3時間でついてしまいそうなものだけど、その間に6回もの警察による検査を受けた。去年起きたテロにより、警備が一層固くなったらしい。途中、昼食のためにちょうど半分の所の街でご飯を食べ休憩。その後近くの野生のワニが見られる場所へ。ブルキナファソでは、ワニは神に仕える神聖な生き物として崇拝されている。案内人が、ロープの先に死んだニワトリをくくりつけ口笛で合図を送ると、川の中から出てくる出てくる大勢のワニたち。大きさは私が想像していたものよりも一回り小さかったけど、3歳のキキが泣き出すくらいの迫力は十分あった。

 

残りの半分を車に揺られて、ようやくボボデュラソへ到着。ポール家族が住むエリアは、多くの白人や裕福な人々が住むエリア。そのエリアにある家々は私たちが泊まったホテルのように、大きな壁で囲まれていて外から中の様子を見ることが出来ない。

私は今回たまたま義兄夫婦が現地に住んでいたから幼い子供2人を連れてここへ来ることができた。そして有意義で楽しい2週間を過ごすことができた。なぜならそれは、兄夫婦が現地の人たちと同じ生活スタイルではなく、あくまでもヨーロッパ人としてここに住んでいるから。蛇口をひねればキレイな水が出て、キッチンにはガス台、オーブン、冷蔵庫がある。シャワーはお湯も使えるし、トイレは水洗。私たちが当たり前だと思っているこの生活は、ここでは贅沢以外の何でもないんだと痛感する。それこそが、大きな壁の理由であり、私たちは彼らより裕福であることの証だった。

そして、もし兄夫婦がここにヨーロッパ人として生活していなければ、正直幼児を2人連れてアフリカへ来ることは出来なかったと思う。子連れでアフリカ。夢にも思ったことがなかった事が実現できたことに、心から感謝。