学校と、ホームスクールと

初めての子育て。誰も教えてくれないけど大切なこと。人と比べず情報に翻弄されず。経験をシェアすることで誰かの役に立つといいな。

親の心を読む力!?入園から1ヵ月。情緒が安定し始めた長女。

キキが4月に入園してから1ヶ月ちょっと経った。食いしん坊でお転婆で、外遊び大好きの自然児キキだけど、実はすごく慎重派で繊細なところもある。上の子は小さいながらにお母さんを喜ばせようといい子になりがちなんだろうか。

 

キキが1歳ちょうどの時にメイの妊娠が発覚。1歳8ヶ月の時に出産。そしてちょうど今のメイくらいの時には、お姉ちゃんにならざるをえなかったキキ。まだまだ小さいメイを見ていると、まだキキもこんな小さかったのにお姉ちゃんにさせてしまって、可哀想だったかもしれないと振り返る。いっぱい我慢して、いつもいい子でいようと頑張ってくれてるキキは本当に天使のような存在のはずなのに、感情任せに怒ってしまったことも沢山あった。まだまだママの抱っこが大好きでいっぱい甘えたかったはずなのに、我慢させてしまったことも沢山あったと思う。そう思うと心がぎゅーっと締め付けられる。魔の2歳児と言われる時期も、そこまで私の手を煩わせることなくいい子で言うことを聞いてくれた。きっとその分の我慢が今になって表に出てきたのではないかと思う。

 

4月から保育園の年少に通い出したキキは、泣くこともほぼなく登園してくれた。ところが、入園したその日からキキの情緒が不安定になったのは明らかだった。朝起きると何が気に入らないのか泣き叫び、保育園から帰ってきても些細なことで癇癪を起こした。私もマリ君もどうしていいか分からず、優しくなだめてみたり根気強く言い聞かせてみたり、時には感情的に怒ってしまったり。それでもキキは毎日泣き叫び、最初の3週間は夫婦ともども精神的に辛い時期だった。それでもマリ君は根気強くキキに付き合い、キキのストレスを少しずつ取り除いてあげてくれた。

 

そしてゴールデンウィークに突入。前半はキキとメイを連れて新幹線で実家へ。じーじやばーば、タタ達に思いっきり甘えてストレス発散したキキの情緒は、4泊5日して帰るころには目に見えて安定し始めていた。朝晩の癇癪も減り、訳も分からず泣き叫ぶことがなくなった。

 

自宅に戻ってからは地元のお祭りへ行ったり、友達家族と国立公園へ行ったりと楽しい休日を過ごし、ゴールデンウィークは瞬く間に過ぎていった。そしてゴールデンウィーク明けの登園日。キキが初めて泣きながら嫌がった。保育園に着いて教室の前まで行くものの、靴を脱がせようとすると園庭へ走って逃げてしまった。連れ戻して先生に預けると、先生の腕の中で「ママ、ママ」と泣きながら私を見つめる。心が苦しくて可哀想で、思わず連れて帰りたくなった。

 

その晩、マリ君とキキについて話し合った。もしこの状況が続くようであれば慣れるまでは半日で迎えに行くのも考えてることを担任の先生に相談してみることにした。たまたま今月末に懇談会があり、その時に話したい内容のアンケート用紙をもらっていたのでキキの心配事を書いて、次の日担任の先生に渡した。帰りにキキを迎えに行った時、先生から「キキちゃん少しずつ園生活に慣れてきてるとは思いますが、お母さんにご心配おかけしてることに気づかなくてすみませんでした。もし良ければノートを用意してもらって、園生活の様子をお伝えしたり、お母さんの心配事を書いてもらったりするのもいいかもしれません。」と提案してもらえた。

 

早速ノートを用意し、今心配に思っていることを書き込み次の日キキに持たせると、先生が園での様子を書いてくれた。そこには「まだお友達と遊んだりするよりは、一人で好きな遊びをしています。歌と踊りが大好きなので朝の歌の時間はいつもリクエストしてくれます。今日のお昼寝はいつもより30分も長くできました。」などなど、私が想像つかなかった園でのキキの様子を細かく書いてくれていた。理解のある先生に本当に感謝、と思った。

 

それから数日は「保育園行きたくない」と言った日々が続いたが、ある朝、朝食を食べていると突然キキが「ママ、保育園行きたい!」と言った。その日からは嫌がることなく「バイバイ」と別れることができるようになった。あまりにも突然であまりにもすぐにこんな日が来てしまったので、私は拍子抜けしてしまった。

 

「子どもは親の心を読む力がある」とよく言うけれどあながちそれは本当かもしれない。キキが私達の心の動きを感じ取ったのかもしれない。「もし行きたくなかったら無理して行かなくてもいい」という私とマリ君の決断が私達を自然と変えて、それと共にキキの心も変わっていったとしか思えなかった。

 

頑張り屋さんのキキだからこそ、心の変化に気づいてあげられるようにしたい。キキが言葉では伝えきれないSOSをしっかり受け止めて、助けを求めるキキに手を差し伸べてあげたいと思った。